研究開発・技術

ロジン

ロジンは松から得られる琥珀色、無定形の天然樹脂です。その主成分は、3つの環構造、共役二重結合、カルボキシル基を有するアビエチン酸とその異性体の混合物であり、反応性に富んだバルキーな構造を有しています。 ロジンの持つこれらの反応性を利用して、多くの誘導体がそれぞれの物性を発揮、工業用原料として広く産業界で使用されており、弊社は国内最大のサプライヤーとなっています。

 

ロジン

 

ガムロジンの代表的な特性値

軟化点 / ℃ 76
酸価 / KOHmg/g 164
ケン化価 / KOHmg/g 172
不ケン化物 / % 8
屈折率(20%) 1.541
比重(20/4℃) 1.07
ガラス転移点 / ℃(DSC) 40(Xグレード)
数平均分子量(GPC、PSt換算) 300
重量平均分子量(GPC、PSt換算) 350
分子量分布(Mw/Mn) 1.2

 

ロジン

 





ロジン関連製品のバイオマス度ランク

天然樹脂であるロジンは、粘着・接着剤用途では基材や被着体との密着性を向上することを目的にタッキファイヤー(粘着付与樹脂)として主に使われますが、昨今、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルに向けた動きの中で非可食かつ持続可能なバイオマス素材として再び注目を集めております。バイオマス素材としてのロジンの活用は、化石燃料への依存を減らし、環境に配慮した製品を生産することができます。使用される製品のカーボンフットプリント(CO₂排出量)の削減にも貢献できる天然由来の素材であり、各ロジン関連製品のバイオマス度ランクを付与しております。

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ロジン関連製品のバイオマス度ランク 超淡色ロジン誘導体特殊ロジンエステルロジンエステルロジンエステル樹脂エマルジョンテルペンフェノール樹脂不均化ロジン水素化ロジン重合ロジンマレイン酸樹脂ロジン変性フェノール樹脂サイズパイン

バイオマス度ランクは、ISO16620を参照したうえで生物由来原料の使用比率から算出し、バイオマス度ランク:Ⅰ 95-100%、Ⅱ 80-94%、Ⅲ、65-79%、Ⅳ 50-64%、Ⅴ49%以下で示しております。 なお、炭素同位体の分析等は実施しておらず、概算値であり、保証するものではありません。 詳細は別途、当社ホームページの各製品サイトページに記載の連絡先にお問い合わせ下さい。


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主要なロジン製品のカタログ    ロジン誘導体  超淡色ロジン 
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